MEMBER INTERVIEW Written by Coyote

冒険のその先へ

南極大陸横断紀行 1990

今から約30年前、史上初の犬ぞりによる南極横断に挑んだ6カ国6人の男たち。
言葉や文化も異なる彼らは、何のために南極へと旅立ったのか。
そして30年経った今、彼らの冒険は私たちに何を教えてくれるのか。

東京宣言2019

南極大陸横断国際隊による東京宣言
2019年11月10日 東京国際フォーラムにて

1989年12月、我々南極大陸横断国際隊は、4,000マイルにおよぶ歴史的な南極大陸横断の中間地点である南極点に到達し、次のメッセージを世界に向けて発信しました。

「我々南極大陸横断国際隊は、きょう南極点に到着しました。そして今、世界がひとつに交わるこの南極点から、世界の人々にこのメッセージを送ります。人はたとえこの困難な状況においても、民族、文化、国家をこえて共に生きてゆける。そして、我々南極大陸横断国際隊の精神が、よりよい世界の構築への一助となることを心から願います。この平和の精神が、子午線のように世界中に広がって、全地球をおおってくれることを祈りながら」

以来、我々6人は、南極大陸の環境の悪化が深刻なスピードで進んでいる事実を目の当たりにし、その危機感をそれぞれの立場で発信してきました。30年前に横断したルートの最初の200マイルの大部分の氷は崩落し、海と化しています。我々と同じ横断ルートでの挑戦は、今では不可能となっています。南極点に共に立ってから30年、南極大陸と世界の橋渡し役として、この現状を世界にアピールしようと、南極大陸横断国際隊は、ここに再び集結しました。地球全体の環境に大きな影響を及ぼす極地の氷や海を守るため、今すぐこの現状に目を向け、直ちに行動を起こす時が来ています。
我々は、日本で迎えた30周年という記念すべきセレブレーションを「THINK SOUTH FOR THE NEXT」と名付けました。この先30年、既存のエネルギー源の使用を最少限に抑え、将来必要になるエネルギーを、新しいテクノロジーで創り出すことを、次世代に託します。危機感を抱く若者を応援・激励するとともに、人類の未来を担う彼らに感謝したいです。我々は今日、1997年に採択された京都議定書の重要性をあらためて確認し、2017年のパリ協定を強い意志をもって支持することを表明します。あらゆる手段で二酸化炭素排出の大幅削減を実現するため、世界各国の市民ひとりひとりが方策と独創性を注いで取り組むよう切望します。
状況は切迫しており、大変困難な挑戦ではありますが、まだ道は閉ざされていません。今こそ我々は勇気を持ってその道を進まなければなりません。ひとりひとりが重要な役目を負い、大きな影響力を持っています。誰であろうと、どこに住んでいようと、何をしていようと、みんなで力を合わせれば世界を救うことができるのです。

南極大陸横断国際隊 一同

What's THINK SOUTH?

NEWS

11/10

THINK SOUTH FOR THE NEXT
シンポジウム世界同時配信
(11月10日 午後3:45 開始)

9/20

世界初・南極犬ぞり横断に挑戦した6人の冒険家によるシンポジウムが11月10日(日)開催。チケットぴあで販売開始。 当日は彼らを追ったドキュメンタリー映画 ‶Trans-Antarctica Expedition”も日本初上映。 ドキュメンタリー映画の予告篇は9月20日より公開。 >PDF

7/25

プレスリリース配信 >PDF
公式サイト一部オープン

Action Program

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10.20 FM Festival2019 未来授業 プレスペシャル
「地球が教えてくれること ~THINK SOUTH FOR THE NEXT~」公開収録

11.4 THINK SOUTH FOR THE NEXT 仁木町特別講演会

11.11 南極大陸犬ぞり横断国際隊 30周年記念講演会

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